第一章 自縛の虜
黒いコートで夜道を歩く女。
コートの下の白い素肌には赤い縄で
亀甲縛りの縄化粧がほどこされていた。
よく見れば股間の膨らみにも気づく。
だが、こんな平日の夜には人気もなく
私の股間を凝視する人などいない。
その解放感と、何かいけないことを
しているような背徳感と誰かに見られ、
私の全てが終わるような絶望感…。
複雑な感情が入り混じる中でも、
私は被虐の喜びを感じていた。
コートの下は女物のブラとパンティ
それと薄くセクシーなストッキング
ハイヒールを穿いて、セミロングの
ウィッグを被り、お化粧もしている
暗い夜道では女性にしか見えない。
そして、お尻には2リットルの
グリセリン浣腸を挿れてあった。
誰に命令されたわけでもない…。
ただ、私の「調教されたい」という
ドM欲求が自分を追い詰めていた。
コートの下に施してある亀甲縛りは
後ろ手にさらにハングズマンノット
と呼ばれる自力で抜けるのが難しい
自縛の形で後手を縛っていた。
この縛りを解くには、マンションの
近くの公園に事前に私が設置した
ハサミを使って縄を切る必要がある
つまり、それまでに人に見つかったり
万が一漏らしてしまえば大変なことに
なりかねない。社会的な自分の地位も
失ってしまうかもしれない…。
そんな被虐感に酔いしれた私は
ぐるぐる鳴るお腹のことなど気にせず
ゆっくりと公園までの道のりを歩き出した
そもそも、お尻には私が飲み込める中で
1番太いアナルバイブも挿れてあるので
便意を催したとしても簡単には抜けない。
歩いて身体を揺れす度に縄が食い込んで、
強制的に女装させられ誰かに縛られながら
お尻には浣腸をされ玩具も入れられている
そんな妄想が激しく広がっていきました。
公園に着くと、私は少し後悔していました。
後ろ手の縄はギッチギチに縛られていて、
お尻に挿れた浣腸液はとてもじゃないけど
長時間耐えられるような少量ではない。
これから手を使えない状態で公園に隠した
ハサミで縄を切らなければいけない…。
でも、その物理的にも精神的にも縛られ
身動きの取れない状況に私は興奮しました
公園のトイレにこっそり近づいていき
中をのぞくと誰もいないようでした。
それもそう、こんな深夜の時間帯に
わざわざ公園に来る人なんてよっぽど…
「シャーーーーーーー!!!」
ハッ!と誰かがいる事に気づいた私は
公衆トイレの後ろ側にぐるりと回り、
トイレの水を流す音が鳴り終わり
その誰かが帰るのを待ちました…。
心臓が破裂しそうなくらいドキドキして
鼓動が耳まで聞こえていました。
ザ…ザ…ザ…
草の根を踏む音が聞こえたので
おそらくその男は帰ったのだろうと思い
私は意を決して公衆トイレに入りました。
ハサミを隠したのは1番奥の個室。
もちろん、男子の時に隠したので
男子トイレの1番奥に隠しました。
キィ……
古い公衆トイレのドアが開き、
私は隠しておいたハサミを取ろうと
水の入ったタンクの上を確認すると
「ぇ…ない」
間違いなく1番奥の個室のタンクの上に
置いていたはずのハサミはなくなっていて
床を探してもそれらしき物は見つからず…
「ど…どうしよう…」
一気に、私の興奮は冷めてしまいました。
これまでも自宅でハングズマンノットの
縛りをすることは何度かありましたが、
いずれもハサミなしでは抜けられず
何本も縄を切って無駄にしていました。
でも、今は家の外。帰れなかったら
私は明日会社に行くことも出来ない
もし朝になって誰かに見られたら…
社会的にも私は終わってしまう
ぐるるるるるぅぅぅ!!!
苦しい…お尻に入れた浣腸液が
今すぐに外へ出たがっていました
縄を解かなければ、排便することも
出来ないまま地獄の苦しみが続く…。
ぎゅるるるるるぅうう!!!
絶望の中で、
私は必死に頭をフル回転させました
そもそもなぜハサミは無くなっていた?
誰かが持ち去った…?いや、誰がそんな
公衆トイレに置いてあるハサミなんて
持ち帰るだろうか…あり得ない。
真っ暗だった景色に目が慣れたのか
薄暗い程度の暗さになってきました
もう1度、よく探してみないと…
ハサミが落ちただけかもしれない
少し汚いとは思いましたが
トイレの隙間やキワのところに
ハサミがないか探してみました
…あった!
ハサミはタンクから落ちて、なぜか
隣のトイレの方へ飛んでいってしまい
トイレの敷居の隙間から先端部分が
顔を覗かせていました。
んっ…くっ…
しかし、ハサミを取ろうにも手は
後手でガッツリ縛られているし…
口で取るのも便器が邪魔している
なんとか、後手で探るようにして
ハサミを自分の方へ引き寄せました。
はぁ…、取れた…。
私は急いで自分を縛る縄にハサミを入れ
今にも破裂しそうなお腹のものを出すべく
深夜の個室トイレで排便しました。
自縛露出調教の興奮が忘れられず
何日かはその時の事を思い出しながら
お浣腸して自慰行為にふけっていました
自縛浣腸プレイをする際、私が良く使う
SMグッズはイルリガードルです。
(本当は医療系で使われてる物だけど)
これに2000mlの浣腸液を入れ高い場所に
引っ掛けて、先端のゴムチューブの方を
お尻の穴に差し込む道具です。
ゴムチューブにはクリップが挟んであり
これを外さないと浣腸液は流れません。
私は自縛の準備をします。
まずは縄で亀甲縛りをします。
まだ、身体をギチギチに縛っただけで
手足は動かせる状態にあります。
その上から黒いコートを着て、
イルリガードルの先端のチューブを
お尻の穴に差し込みます。
そして、今回はおもちゃの手錠を
(といっても、鍵付きで1度はめたら
自力で抜け出すのは不可能なもの)
後ろ手にカチッとロックして…
イルリガードルのチューブについた
クリップを…外しました。
「…ぁあ…」
浣腸液はゆっくりと私の中へ入ってきて
すぐに腸のあたりがひんやりしてきます。
「んあぁ…苦しいい…」
イルリガードルは後ろにあるので
あとどれくらいかは見えませんが、
多分、1リットルを超えたくらいで
お腹が苦しくなってきました…。
ふぅ…ぐう!…んんんぁ…!
そろそろ…限界…!
あまりの苦しさに後ろを振り返ると
まだイルリガードルの中の浣腸液は
半分近く残っていました。
そ…そんな…うっ…
もう抜いてしまおうかと思っても
私の中の「真性マゾ」の心がそれを
許してはくれませんでした。
フグウウウゥウウ!!!
うっ…グゥウウウ!!
とても長い時間に感じられた調教は
ここからがスタート…。2リットルの
浣腸液をお尻から全て飲み込んだ私は
イルリガードルのチューブを外して
準備していた極太のアナルストッパーを
ゆっくりと、お尻の中にねじこみました
んんんんぅううううう!!!
アナルストッパーがなかなか入らない時は
排便するような感じで力むといいと言います。
私はまるで1週間も便秘だった人のように
汗をかきながら力むと、ズズズゥウウウ…
っとアナルストッパーが入っていきました
んんっ…ぅ…あぁ…
この時の被虐感、絶望感、快感がたまらなく
私のマゾ心を刺激し、興奮させてくれました
再び、私は夜の公園へと向かいます。
そうです。手錠の鍵は私の手元には無く
また、あの個室に置いて来ました。
これが、今回の私の私への調教課題…。
2ℓの浣腸液を飲み込んだお尻は
マンションを出る時には既に限界で
今にも溢れ出しそうになっていました
フーッ…!フーッ!!
く…苦しい…。
行き場のない浣腸液がお腹の中で暴れ、
お腹のぐるぐる音は夜道に響き渡るほどです
今回もバッチリメイクとウィッグを被り、
パッと見は女性に見える姿をしてますが
その黒いコートを1枚めくると赤い縄で
全身をギチギチに縛られ、股間のものは
ギンギンに勃起させている。どう見ても
変態にしか見えない姿が隠れていました。
もし、見つかったらなんて言い訳しよう…
「誰かに縛られました。」
なんて言い訳、信じてもらえるだろうか
でも、自分で縛ったなんて言ったところで
普通の人は理解もしてくれないだろうし…
そんな妄想をしながら私はいつもの
公園に着き、周囲の様子を念入りに確認し
あの時の個室へと入っていきました。
もう、私は限界をとうに超えて
興奮と苦しさのせいか意識も朦朧として
トイレに着いた時点でもうふらふらでした
ぐるるるううううう!!!
うぅ…早く、鍵…
「え…」
この時、私は何かを察したのを覚えています
自分のこれからの運命が分かったような…
でも心の奥では望んでいたような…
そんな感覚。
「鍵が…な…い?」
前回のハサミに引き続き、今回の鍵も
私が置いた場所から無くなっている…
少なくともどこかに移動している…。
ぎゅるるるるるる…!!
油汗をかきながら私は必死に探しました
トイレの隙間、床、前回ハサミがあった
隣のトイレとの敷居のところとかも全部
探しましたが…ない。
絶望…。
私は半泣きになりながら、床に倒れ込み
ただひたすらお腹の苦しみに耐えました。
そして、私は自分の目に映り込んだ物に
ゾッとしました…。
トイレの下から覗いた隣の個室から
黒い革靴のようなものが見えたのです。
だれか…いる?
「シャーーーーーーーーー!!」
トイレの水を流す音でビクゥ!!
っとなり私はパニックになりました。
逃げ出そうにもどこにも逃げ場もない
隠れる場所もないようなトイレの個室
私はただ息を殺して身を潜めることしか
できませんでした…。
キィ……
カッ…カッ…カッ!
隣の人が歩く足音は遠ざかることはなく
私のトイレのドアの前で止まり…
そして個室のドアがキィ……と音を立て
ゆっくりと開かれていきました。
「これ…探してただろ?」
その男の手には私の探していた鍵があり
薄暗くてよく見えないその男の口元は
私をあざ笑うかのよう微笑んでいました
「大丈夫…?苦しそうだったけど」
私はもう、どうしていいのかも分からず
何も答えられないままいるとその男は
一方的に喋り始めました。
「これ(鍵)が欲しいんだろ?」
「だったら、お願いしないと」
おねが…い?お願いすれば…
鍵を返してくれるの…?
私の思考は停止していてただ鍵を貰い
排便したい一心で男のお願いしました
「お…おねがい…します。その…
か…鍵…私の…なん…です」
「そっかぁ…じゃあ、まずは
俺を気持ち良くさせろ。」
は…?え…?
カチャカチャ…思考停止状態の私は
男が何を言っているのか分からず、
でも男は淡々と自分のベルトを脱いで
パンツの上から分かるほどいきり立った
そのモノを私の口に近づけてきました。
「くち、あけろ。」
え…か…鍵は…?
ズュブッ!!!
私が何か言う前に男は無理やり自分の
男根を私の口にねじ込みました!!
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第二章 浣腸の虜 その男は、私の頭を両手でつかんで 口に無理やり自分の男根をねじ込み そのまま力強くピストンしてきました 前の記事「第一章 自縛の虜」 [sitecard subtitle=第一章 url=ht[…]